【History】

 

2011年

 

東京から関西に移住してきて5ヶ月が経った主宰の廣瀬謙が、太秦の撮影所に向かう始発の電車の中で中吊り広告を見ながら「そうだ!脚本書こう!上演しよう!あ、いっそ、劇団立ち上げよう!で、観に来た人を元気にしよう!」と勢いだけで動きだし、処女作となる脚本『AUCTION』を書き上げる。

 

2012年

 

4月、満を持して『AUCTION』を旗揚げ公演。その時はまだ劇団員は決まっておらず、プロデュースユニットとして始動。数カ月して『AUCTION』の制作を手伝ってくれた神子珠美と、まさぐり隊nの主宰でもある間海広一を劇団員として招き入れ劇団の体を成す。その後『AUCTION』の出演者であった梶田沙織が参入。11月には、何か面白そうだという理由で田中健司が入り5人体制となる。

 

2013年

 

「いい大人がどれだけ馬鹿なことに真剣に取り組めるか」をモットーに映像企画【Bratto coyote channel】を開局。ある日、間海広一が改名すると言いだし、まかいひろかずとなる。8月には、第二回公演『ここではない人々』を上演。好評を博す。数カ月経ち、開局した【Bratto coyote channel】の名前を【Bratto Channel/ぶらっとチャンネル】に変更。不定期で企画動画の配信をスタートさせる。夏には、第二回QSCに動画を応募。その際、田中健司が脚本を初執筆。自分たちだけでカメラを回し制作したこの経験は、今後の活動のいいきっかけをもたらした。そして11月、新たな企画としてトーク番組【Bratto Talk/ぶらっとトーク】の配信を開始した。

 

2014年

 

各々が個で立ちつつも、母体としていろいろやれることをやってみよう!と企画を出し合い、【Bratto Channel/ぶらっとチャンネル】で、まかい考案企画「お絵かきQ」を開始。人気企画となる(あくまで内輪だが)。【Bratto Talk/ぶらっとトーク】は展開を繰り返し、シーズン3に突入した。8月には、シアトリカル應典院にて第3回公演『バクステ!~Backstage Rhapsody~』を上演!出演者全員の健闘もあり、過去最高の観客動員数を記録。

 

2015年

 

3月末、田中健司が【Bratto Talk/ぶらっとトーク】シーズン3終了と同時に劇団を去ることとなり4人編成となる。6月、廣瀬謙が東京にいた時にお世話になった監督からの依頼でイベント開催の手伝いに劇団員全員で出向き、新たな展開に力を注いだ。8月、第4回公演『ラスト§クローンズ』を上演。いろいろと挑戦した結果が如実に表れ高評価を得る。 

 

2016年

 

2月下旬から3月にかけて、昨年のイベント開催に引き続き、映画『PERSONA3 -第4章-』とのコラボイベント「体感型脱出ゲーム『劇場版ペルソナ3』~影時間からの脱出~」に出演。廣瀬謙が大阪会場のディレクターを務めた。また、7月末には「体感型脱出ゲーム『鬼灯の冷徹』~現世からの脱出~」に引き続き出演。まかいひろかずがディレクターを務めることとなる。それと並行し、第5回公演『ここではない人々-2016-』を上演。第3回公演『バクステ!~Backstage Rhapsody~』の記録をぬり替え過去最高の動員数を記録する。そして、この公演の出演をもって梶田沙織が女優業を引退、劇団を去ることとなった。劇団員は3人となったがまた新しい企画を求め動きだす。

 

2017年 

 

新生Bratto coyoteを掲げ、待望の新作公演を9月末に上演することが決定!夏のイメージから秋のイメージへと変化させる(別に理由はない)。タイトルは『イット・ファインズ・キャッツ・アンド・ドッグス』となり、「長い!」と不評をかうが、天の邪鬼な座長はさらにサブタイトル「~どしゃぶりの晴天~」を付けくわえるという暴挙に出て、チラシ制作の間海広一と神子珠美を困らせた。ただ今までにない素晴らしい美術セットのもとで、とてもウキウキした公演となった。作品としても過去最高の高評価を得る。また今回、カーテンコールで初のトリプルコールも経験した。そして公演の余韻覚めやらぬある日、今までずっと出演してくれていた松浦明日香と小川鈴が入団し、劇団が5人体制となる。

 

2018年 

 

装い新たに『ぶらっとトーク』が復活!『ぶらっとトーク2018』として始動。続いて『ぶらっとチャンネル』も久々に配信。これら動画の編集を全て廣瀬謙が行うこととなり必死で勉強しだす。4月1日、発足当時から一緒に歩んできた、まかいひろかずが劇団を退団。劇団は4人体制となる。5月、心機一転、ロゴをリニューアル。7月には初の劇団Tシャツを制作。限定数販売した。10月、第7回公演『タイム☆スリップストリーム』を上演。脚本執筆で苦悩に満ちあふれた座長は、何を思ったかムーンウォークをしまくり、足を負傷する。また台風に悩まされ、稽古がストップしたり、幕が開いても数々の苦難が降りかかってくるという前代未聞の公演ではあったが、素晴らしい仲間たちとともに何とか乗り切った。また、初めて他劇団の役者を客演で招くということをした記念すべき作品となった。評価も深みが増し、劇団の成長を感じる結果となった。また3本の謎解きイベントにも携わり、今後の活動の足掛かりとなった。

 

2019年 

 

各々の活動が続く中、音楽活動も精力的に行っている小川鈴が、元号が令和となった5月1日、芸名を「ぴーぴー」に改名すると発表!普段からそう呼ばれていることもあり、あまり衝撃が走ることもなかった。9月、第8回公演『人がいなくても水が流れることがあります』を上演。二年続けて超常現象を描いた作品ゆえ、オカルト作品を扱う劇団と噂されるようになるがそんな事実は全くない。上演時間も過去最長の2時間20分となったが、そんなに長く感じさせない物語であったため然程問題ではなかった。元劇団員の田中健司が宣伝活動の一端を担い、初めてチラシ表面を出演者の画像にしたり、PR動画を初めて作成したりと大活躍を見せ、新たなステージへの足掛かりとなった。またスタッフ陣の尽力もあり、Tシャツが2日で完売した。11月、昨年の『タイム☆スリップストリーム』から二年連続で出演してくれた山岸絵美が劇団に入団し、5人体制となる。

 

2020年 

  

1月に、Bratto Studioを設立(と言っても座長自らの部屋を改造しただけなのでただの部屋)。ぶらっとチャンネルでは企画動画を精力的に配信。また自分たちの企画力・トーク力を向上させようという目的と、何でもやってみようよ精神からポッドキャスト『ぶらっとラジオ』を開局。各々がパーソナリティを務める番組を運営し始める(毎週水曜日配信)。3月31日、松浦明日香が劇団を退団。劇団は4人体制となる。そんな中、芸名を「ぴーぴー」に改名し1年経とうとしていたぴーぴーは、しっくりこなかったのか、またもや改名し、小川鈴に戻す(人知れず静かに戻していってたので誰も気づかなかった。そして普段から「ぴーぴー」と呼ばれているので、やはり、あまり衝撃が走ることもなかった)。第9回となる本公演を10月に予定していたが コロナウイルスの感染拡大防止の観点から公演延期となった。

 

2021年

 

コロナウイルスによる影響は今年も続き、公演をやるべきか否か、劇団のミーティングでもなかなか決まらずではあったが、5月の3週目を過ぎた頃、公演をとり行うことを決定し準備にとりかかる。昨年延期となった新作を先送りし、7年前に上演した『バクステ!~Backstage Rhapsody~』をコロナ禍の今だからこその作品として大幅に書き直し、タイトルを『シアトリカル・パレード』に変更した。しかし、コロナの猛威はとどまることを知らず、緊急事態宣言は発令されたまま、最大客席数は50%減らされ、初日開場が40分押すというトラブルにも見舞われ、いろんな重圧がのしかかった公演となった。ただ、この有事の中で挑み、作品を残せたことは一つの成長でもあった。いつもとはかなり違う公演のスタイルにかなり戸惑ったが、制限されているとはいえ、満席で公演できたことはとても励みになった。10月、前作の『人がいなくても水が流れることがあります』から二回連続で出演してくれた細田恵利が劇団に入団し、5人体制となる。

 

2022年

  

コロナウイルスによる影響は今年もとどまることを知らずではあったが、やれることはやろうと動画配信を精力的に展開させ、いろんな番組をスタートさせた。3月に小川鈴、山岸絵美、細田恵利の3名の劇団内ユニット《ブラ娘》が発足。THE Wを目指すが惜しくも敗退。しかし絵美がコント台本を執筆し、才能を開花させる。4月には、昨年の『シアトリカル・パレード』に出演してくれた鈴木あゆ美が「どのタイミングで言えばいいのかわからないので今言います!」と入団を希望し、不思議なタイミングで劇団員となった。劇団としては最多の6人体制となる。入ったばかりの鈴木あゆ美(ズー)ではあったが、いきなり【デジタル改革担当大臣】に任命される。9月に座長生誕50周年、ぴーぴー生誕30周年、第10回公演、という記念すべき節目公演『エレファント・イン・ザ・ルーム~The elephant in the room~』を上演。コロナを乗り切ったかと思いきや台風直撃に遭い、見事にダメージを食らうも、客数制限のない公演であったため、昨年よりも動員数は上がった。だが、12月31日をもって、劇団活動を当面の間、休止(事実上の解散)を発表する。

 

2023年

  

 

「解散」という言葉が重くのしかかり、改めて活動再開の報をどのタイミングでいうのか悩まされる座長であったが、まぁいいか…と、人知れず静かに活動を始めていく。